「ネイティブ」と「日本人教員」の役割分担
ネイティブは色々な表現を知っているか「なぜそのように言うのか」といわれてもその理由は分からないことが多い。教員は専門職だからそういう知識は持ち合わせていなければならない。
ただ母国語ではないので表現能力と言う点ではネイティブと比肩するに至るまでには相当の努力が必要。実際、就職後自分の英語力をそこまでのレベルにする努力ができているかというと部活や分掌を理由にしてなかなか向き合えていないのが現実。もしALTやネイティブの先生方が増えるとしたらそういう役割分担が可能になるかと思いました。
「教員の引き出し」を豊富に、Be flexible!!
教員は「英語が得意な人の集団」であるのに対して生徒は多様。得意な生徒もそうでない生徒も居る。生徒が「食べやすい形に」調理してあげることも必要。それにはどうすべきか。中盤は「文法用語を再考する」がテーマだったように思う。
渡部が文法と言うものを意識したのは後藤武士先生にならった桐蔭ゼミナール時代に習ったものが全てだったと思う。当時桐蔭ゼミナールには「後藤の鉄則」みたいなコーナーが不定期にあってシンプルかつ応用が利くものばかりだった気がする「一つの文章には主語と動詞は一つずつ」とか。あれ、ノート取っとけば良かったと思うんですが今となっては自分の血肉になってるのでどれが後藤先生のものかは判別不能になってますが。あと影響を受けてるのは寺島隆吉先生の_○_方式と大西泰斗先生のハートで感じる英文法。
しかも進学校でずっーっと教えていないので文法書というものを通読したのは遥か昔のこと…。(当然フォレ○トがどうとかなんちゃらクエストが・・・という会話についていけない30代英語教員としては取り返しのつかない状況。)
ちょっと話が脱線しましたが、お三方とも「文法書を再編する」作業をされてると思うんですよね。既存の、僕の高校時代なら「チャート式」とかそういうのはベースとしてあるんですが(だから概念としての文法は否定しないんですが)それがそのまま生徒のお口に合うかどうかというと「よっぽど好きな生徒にしかウケない」と思うんですよね。英語が大事だっていうなら「万人受け」する形に再編なりエッセンシャルなものにしていかないとなぁと常々感じてるところなので、橋本先生のご指摘はごもっともと思います。
例えば動詞でいいますと、文法用語では「動詞は本動詞と準動詞にわかれる」らしいです。もうここでうんざりって言う人も多いと思います。(特に朝活に参加されてる社会人の皆様・・)そして「準動詞は動名詞、to不定詞、現在分詞、過去分詞がある」はい、もっとうんざりですね。
例を出してみますと、
- Kenta builds Japanese traditional houses. ケンタさんは和風の伝統家屋を建設している。(彼は大工さんなんだね。日本家屋専門の)
- He is building Japanese traditional houses. 彼は和風の伝統家屋を今、建設している。(今だけなんだから洋風を建てることもあるかもしれない)
- His job is to build Japanese traditional houses. 彼の仕事は和風伝統家屋を建てることだ。
- Kenta is looking for the place to build his house. 健太サンは家を建てるための土地を探している。
- Kenta went to Nagoya to build a house. ケンタは家を建てるために名古屋へ行った。
- He likes building houses. 彼は家屋の建設が好きだ。
- The man building the Japanese traditional house is Kenta. その和風伝統家屋を建設しているのはケンタさんだ。
- The house built by Kenta is a Japanese traditional house. ケンタさんによって建築されたあの家は和風の伝統家屋だ。
- After building the house, he got married with the fiancée. 家を建てた後に彼は彼女と結婚した。
なるべく語彙範囲を広げないでさっき出てきた用法で英文を書いてみました。
シチュエーション:ケンタさんは大工さん。和風伝統家屋を建てるのが仕事だ。今度結婚するらしい。今建てている家はその奥さんと住むための自宅を建ててるイメージで御願いします。
①は動詞,②は現在進行形の動詞。
③④⑤下線部はto 不定詞。
⑥は動名詞、⑦は現在分詞、⑧は過去分詞、極め付き⑨は分詞構文と文法書に書いてあるとおもいます。
確かに色々用語があって面倒な感じがします。各部分の「働き」に着目するとこんな風に整理できそうです。
①、②は文章全体の動詞。
それ以降の働きで分類すると、
<名詞>③⑥
<形容詞>④⑦⑧
<副詞>④⑨
形容詞は読んで字のごとく「ものの形や性質、人の外見や性格を表現する言葉で名詞を詳しく説明する言葉」
副詞は英語ではadverb。つまり「動詞に詳しく意味を加える(add)する言葉」です。副は「副(so)える」と訓読みできますから、そういうことだと思います。
まとめると、「動詞に動詞以外の仕事をさせたいときは分詞にするかtoを付ける」とまとめれば良いのかなと思うんですが。これって節でも前置詞句でも使える考え方なんですが。
<音声学>
音声学の話はまたの機会にしたいと思います。
以下は話を聞きながら取ったメモから。
The presidential seal 落下に端を発して
☞Barak Obama said, “ That’s alright, all of you know who I am.といってユーモアをまじえて切り抜けた。非常時にうろたえたり、何も言わないのでは危機対応能力を問われてしまっただろう。”sweat bullets”
小浜市とオバマ氏の違い(イントネーション・プロソディの違い?)は日本語話者である日本人からすると、その違いはわかるが、「その理由を外国人に説明できるかどうか」といわれるとなかなかできる人はいない。日本語母語話者は膨大な言語情報を脳にインプットしているけれども、その理由は説明できない。
How is the paper counted
The doctor ordered that the patient (should) take a complete rest for these days.
What’s the difference between the sentence with “should” or without “should.”
Murphy “grammar in Use”が示唆するもの
言語材料が使用される場面を提示する、どのように使われるかを提示するための材料として有益ではないか~?と言う話。
副教材・投げ込み教材を上手に、細切れでflexibleに活用したらいいんじゃない?
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