2011年5月1日日曜日

英語の教え方研究会4月例会に出席して(レポート)

今回は郡上北高校の橋本先生と武儀高校鷹見先生の発表を拝聴してきました。

橋本先生からは長良高校のAll Englishでの授業を撮影してきていただき、それを視聴しながら検討をしました。橋本先生の話によると東濃実業の亀谷みゆき先生も同様にワークシートを使いながらとにかく内容理解→音読を英語でもっていこうという実践でした。

非常に興味深いのは「ワークシートを効果的に使うこと、そしてある程度毎回同じ形式のハンドアウトを使うことによって『教師による英語の発話』が英語で理解できなくても授業が進行していく」ということの有用性と危険性」について考えることが出来たことです。有用性については「教師が日本語を使わない」という学習指導要領のimplicitな目標(明文化されていないpublic pressureであるんですが)が達成できるという点。危険性は「ワークシートを完成させることを主眼に活動させた場合授業者の意図しない学習活動を誘因する可能性があるという点でした。つまり、
1)本文 2)本文を簡素化したサマリーの穴埋めハンドアウト
を使用し、「生徒に何度も何度も本文を読ませて理解させたい」という意図を持って生徒に活動させた場合、生徒にとっては「プリントを完成させる」という指示しかしていなければ生徒はプリントの穴埋めをするためにkey wordや構文等を参考にスキャニング→ワークシートに書き写すという授業者本来の意図と違う活動によってワークシートを完成されているのではないか?という見地を持っていなければならないことに気づかされました。

また、「サマリーをさせるときは閉本が基本」という学習方法としての基本を学びました。確かにリプロダクションを誘発したいのであればその通りで。
1)キーセンテンスorキーフレーズをいくつか与える
2)キーワードを与える、図や写真などを与える
3)何も与えない
などといったタスクレベルを変えて、知っている単語を駆使してリプロダクションさせる活動をどこかで入れていくべきだと思いました。(現勤務校では難しいが頑張ろう!)

鷹見先生のお話ではリーディングの評価について、発問形式の分類について学びました。定期考査では「下線部の代名詞が指すものを・・」という問題しかこの10年間初門してこなかった自分には目から鱗の話でした。
Global - Local   /  Explicit - Implicit という四つの領域から発問を分類しバランスよく教育活動全体で仕組んでいく必要性に付いて考えました。
Global - 文章全体または2文以上にわたって分と分との関係性や文脈を理解しないと解答できない発問
Local  - 単文単位で理解できないと解答できない発問
Explicit - 明示的に書かれているもの
Implicit - 推測が必要なもの
と分類しました。鷹見先生によると①中嶋洋一先生などは最近Global Impricitに分類されるような発問を授業でしていく必要性について述べられていること、②大学入試でもそのような発問がされることが件数として増えてきたこと、また橋本先生からは「うちの学校の生徒はこういう教科書から飛び出して生徒自身の世界に教科書の内容を引き寄せるような発問をしていかないと生徒は退屈してしまう」ということも述べられていました。自分はinput系の活動しかしていなかったことによって、上記の点でなにか面白みの欠ける授業をしていたのかなぁと考えてしまいました。

ただ②に関わって「定期考査などでは『初見の文章でないこと=学力として、授業で既に扱ってしまっているGlobal Implicitな発問は定期考査にはそぐわないこと』」や客観性の確保が難しいことなどがあるので、Open Endな授業内での発問を重視すべきなのかな、という気もしました

いずれにしてもInput重視の授業で必要な要素であり、これからの授業で補完してかなければいけない部分だなぁと思って聞いていました。